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意図した色は正しいのか?X-rite i1Display Proで再確認!
イラスト、デザイン案件でDICやPANTONEの指示出しもあるので、色の基準は非常に大事です!
DVDのジャケットデザインや広告スチール、映像制作などさせていただいているのですが、修正の“色”問題ありますよね?
自分が意図している色が果たして他人も同じように見えているのか?
白が青っぽい?黄色っぽい?などさまざまな意見が飛び交うわけですが。
(特に色を大事にしないといけないクライアントさま)
そんな思いもあったので、現在使用しているLGのモニターは使用期間も長くなってきたので現場用に、新たにカラーマネジメントできる”モニター”と”キャリブレーター“を事務所用に購入いたしました。カラーマネージメントモニターはまだ届いていないので、先にメインマシンのiMac Proをキャリブレーションしてみます。
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今、2年くらいメインマシンとしてiMac Proは活用しています。
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X-rite i1Display Proとは?
仕様の前に、X-rite i1Display Proはいったい何をするものなのか?
・ディスプレイキャリブレーション
・プロジェクターのキャリブレーション
・タブレットのキャリブレーション
私たちがお仕事で共有しなければいけない”色”という情報の基準を調整してくれます。
もちろん相手があまりにもキャリブレーションされていないモニターだと永遠にレスが終わりませんが。笑
一般的なデザイナーさんならこの色の基準値を満たすような環境づくりにはなっているように思います。
デザイン案件でPANTONEの指示出しとかまさに自分で見ている色を”モニター”で相手と共有するためには必須なアイテムですね。
X-rite i1Display Pro|仕様
人間が視覚的に認知する色とほぼ一致するようにカスタム設計された光学フィルターを搭載。
ブランド | エックスライト |
製品型番 | KHG1036 |
付属品 | I1Display Pro 分光測定器、DVD(ソフトウェア) |
保証書 | 同梱 |
保証 | メーカー保証:1年 |
梱包サイズ | 19.4 x 14.4 x 5.6 cm; 260 g |
i1Profiler(アイワン プロファイラー)|キャリブレーション方法
① ダウンロード&インストール
ソフトウェアが必要なのでダウンロードます。
さて、私のマシンはMacなのでどちらを選択?
This update to i1Profiler is a new feature release:
• Adds support for transmission profiling with i1Pro3 Plus spectrophotometer and i1iO3 table (i1Pro3 Plus only)
• Adds the ability to save multichannel (CMYK+N) test charts in the TIFF format.
• Removes all support for revisions A through D of the i1Pro spectrophotometer (i1Pro 1).
-=> Do not install this version if you are using i1Pro1 <=-
All other i1 devices [including the i1Display Pro] continue to be supported
• Fixes issue where the Japan Color large chart layout is incorrect if switching between i1iO 2 and i1iO 3.
• Fixes issue where Automatic Display Control (ADC) was broken for some macOS displays.
• Additional bug fixesc
【和訳】
このi1Profilerの更新は、新機能のリリースです。
i1Pro3 Plus分光光度計とi1iO3テーブルを使用した透過プロファイリングのサポートを追加します(i1Pro3 Plusのみ)
マルチチャネル(CMYK + N)テストチャートをTIFF形式で保存する機能を追加します。
i1Pro分光光度計(i1Pro 1)のリビジョンAからDのサポートをすべて削除します。
-=> i1Pro1を使用している場合は、このバージョンをインストールしないでください<=-
他のすべてのi1デバイス[i1DisplayProを含む]は引き続きサポートされます
i1iO2とi1iO3を切り替えると、JapanColorの大きなグラフのレイアウトが正しくない問題を修正します。
一部のmacOSディスプレイで自動ディスプレイ制御(ADC)が壊れていた問題を修正します。
追加のバグ修正
よくわからなかったのでエックスライト社へ早速、お問い合わせへ。(2021.06.18現在)
<質問>
X-rite i1Display Proを購入したのですが、ソフトウェアはたくさんある中のi1Profiler (i1Publish) v3.3.0でよろしいのでしょうか?
<回答>
Macですと下記バージョンをインストールをお願いいたします。v3.4.0
https://www.xritephoto.com/ph_product_overview.aspx?ID=1454&Action=Support&SoftwareID=2275&catid=156
M1チップ搭載型ではv3.3.0対応できず不具合が発生しておりました。
とりあえず、指示のあったv3.4.0をダウンロード&インストールしました!
② ディスプレイのプロファイル作成
③ 光源タイプ、白色点と輝度の選択
ディスプレイの光源タイプとは?(Windows & Mac)
・主な光源タイプ
CCFL | 冷陰極蛍光管 |
広色域CCFL | AdobeRGBなどの広色域をサポートした冷陰極蛍光管 |
白色LED | 一般的に採用されている従来のLED |
RGB LED | 3原色を採用したLED |
OLED | 有機EL |
プラズマ | プラズマディスプレイ |
GB-LED | RG蛍光体 ←私のiMac Proはこちらのようです。 |
2009より前 | CCFL |
2009~2015 Mid | 白色LED |
2015 Late以降 | GB-LED |
※エックスライト社のサイトより引用
白色点とは?イルミナントはいくつに設定するべき
・白色点
「モニターの白色点の色」
モニターで真っ白を表示したときの色
(モニターキャリブレーション作業で黄〜青など大幅に変更可能)
例:キャリブレーション時に5000K、6500K、D50、D65などで指定
「プリンター出力の白色点の色」
プリンターの印刷結果の真っ白な部分の色
用紙の色は、用紙自体の色合いと、用紙を照らす照明の色
例:青白い用紙、黄色っぽい用紙でそれぞれの青〜黄と白色点が異なるわけですね
イルミナント = イルミナントとは仮想的な光源の数学的表現
カメラ触っている人だとケルビン(K)だいたいどんな感じかわかりやすいと思う
イルミナントD50 | 日中光の数学的表現。 色温度: 5,000K。 |
イルミナントD65 | 平均北空昼光の数学的表現。 色温度: 6,500K。 |
イルミナントD75 | 北空昼光の数学的表現。 色温度: 7,500K。 |
ということは、モニターはイルミナントD65(6500K)あたりになるんですかね。
印刷の時はD55(5500K)という感じでしょうか?
輝度は写真やDTP作業ではおおよそ80〜120cd/m2程度に設定されているそうです。
ここも120cd/m2にしておきましょうか。(暗い部屋の場合は80cd/m2とかですかね)
④ 測定の開始
キャリブレーターは測定開始時にPCなど計測するデバイスに接続しておく必要がありますので、事前にチェックですね!
⑤ ICCプロファイル保存
キャリブレーターは測定後もプロファイルの保存までPCに接続したままです。
1回でキャリブレーション成功しなかったので私の失敗点をご紹介
これもエックスライト社のオンライン相談で回答いただきました!
スタッフさんのレスの速さと丁寧な対応は素晴らしものだと感じました。
実はこういうレスの速さってめちゃくちゃ今後の購買意欲に関係してくると思います(わからなくても安心できるという意味で)
感謝です。もとい、以下質疑応答。
■画面が暗くなったままで色味がおかしいのですが何故でしょう?
<回答>
お使いの環境でキャリブレーションが良好な結果とならない場合は、適切な光源タイプが選択されていないことや
正確な測定結果が得られないことが主な要因として考えられます。
<解決方法>
つきましては、ご利用のiMac Proの光源タイプが正しく選択されているか、
また、システム環境設定において「True Tone」以外の「輝度を自動調節」「NightShift」「True Tone」
「グラフィックスの自動切り替え」などのディスプレイを自動調整する機能が有効となっている際は、
それらの機能を無効にしてから画面測定を実施をお願いいたします。
まとめ
結論としては、この金額で基準となる色域のカラーマネージメントを調整できて、尚且つサポートもしっかりしているので、表現者や私のようなお仕事で必要な方にはお勧めかなと思います!
時間も思っていたよりかからずキャリブレーションできたので今後は目安として200時間に1回くらいらしいので、2ヶ月に1回くらいをペースに新しくやってくるカラーマネージメントモニターと合わせて使用していければと思います。
それぞれの自宅の環境光に合わせてキャリブレーションしてくれるので、以前より目にも気をつかえるかなと思います。
購入して良かったです!!
映像に向いている?BenQ SW321C 32型プロ向けモニター|レビュー