映画祭・授賞式の撮影を完全攻略!α7RIVとα7SIIIでプロ仕様のレンズ選び

はじめに

みなさんは、映画祭や授賞式の写真を見たことがありますか?
レッドカーペットを歩く俳優さん、スピーチをする監督さん、トロフィーを受け取る受賞者など、華やかな写真がたくさんありますよね。

これらの写真を撮影するのが、映画祭や授賞式のカメラマンです。
カメラマンは、華やかな舞台の裏側で、一瞬のドラマを切り取る重要な役割を担っています。

映画祭・授賞式写真撮影の概要と難しさ

準備が8割!慌てないようにリハーサルでしっかり確認必要ですね!

多様なシーンの高度な撮影

・レッドカーペットでの華やかなポートレート
・スピーチや表彰式での豊かな表情
・会場全体の雰囲気や観客の熱気
・舞台での撮影など、多岐にわたるシーンの対応

現場での技術力と対応力

・動きのある被写体(俳優)を的確に捉えるAF(オートフォーカス)性能と連写性能
・限られた時間の中で最高の瞬間を切り取る構図力

集中力と忍耐力

・長時間にわたる撮影に耐えうる体力と集中力
・予期せぬ出来事にも冷静に対応できる判断力
・多くの人がいるなかでの撮影技術

撮影の機材紹介:α7R IV と α7S III

映画祭や授賞式の撮影、憧れますよね。
華やかな舞台の裏側で、一瞬のドラマを切り取る仕事は、まさにプロの技が光る世界です。

私のブログではお馴染みのカメラボディ、α7R IVとα7S III。

正直なところ、この2台体制でいろんなジャンルのお仕事をたくさんいただいており、その優秀さには日々感謝しています。

もちろん、スペック的に見れば、もっと優れたカメラは存在します。
しかし、近年、周りのカメラマンさんから制作費の減少を耳にすることが多くなりました。

そんな状況を考えると、これから機材を揃える方や、レンタルで撮影を進める方にとって、α7R IVとα7S IIIは非常に有力な選択肢となるでしょう。

α7R IV と α7S III|2台体制のメリット

これらの難しさを踏まえて、α7R IV & α7S III 2台体制で撮影することのメリットを考えてみましょうね。

高解像度撮影性能

・α7R IV の圧倒的な高解像度性能は、細部のディテールまで克明に描写し、写真に息を吹き込むような表現力を実現し、スピーチや表彰シーンでの登壇者の表情、衣装の細部などを高精細に記録できます。

高感度撮影性能

・α7S III の高い高感度性能は、暗い場所での撮影に有利です。
・舞台照明など、光量の少ない状況でもノイズを抑えた撮影が可能です。

AF性能

・α7R IV の高いAF性能は、動きのある被写体を的確に捉えることができます。
・登壇者や観客の表情を逃しません。

バックアップ体制

・2台体制で撮影することで、万が一の機材トラブルにも対応できるので良い!

これらのメリットを最大限に活かすことで、映画祭・授賞式写真撮影を成功に導くことができるのではかろうか?
最初にも言いましたが撮影現場に行く前の準備8割である程度は安心して臨めると思いますよ。

α7R IV & α7S III の使い分け

「高解像度」「高感度」撮影でどっちのカメラを使うか分けてシュミレーションしておく!

α7R IV

高解像度撮影が必要なシーン:スピーチ表彰シーン集合写真記念写真

広角レンズ => 会場全体の雰囲気を撮影する

α7S III

高感度撮影が必要なシーン:舞台撮影暗い場所でのスナップ撮影

望遠レンズ => 登壇者の表情をアップで撮影する

レンズ選定:シーン別おすすめレンズ

スピーチ・表彰シーン
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II × α7S III

このFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIレンズは、α7S IIIとの組み合わせで、舞台上の人物を際立たせるのに最適です。

優れた解像度 G Masterレンズならではの、ズーム全域での高い解像度と美しいボケ味が、登壇者の表情を細部まで捉え、背景を美しくぼかします。
高速・高精度AF 最新のXD(エクストリームダイナミック)リニアモーターにより、高速かつ高精度なAFを実現。動きのある登壇者の表情も逃しません。
光学性能 ズーム全域での高い解像度と美しいボケ味を実現。
手ブレ補正 強力な手ブレ補正機構により、望遠レンズ使用時でも安定した撮影が可能です。
撮影のポイント(AFとF値解放)
・瞳AF(オートフォーカス)を活用し、登壇者の表情にピントを合わせよう!
・F2.8の明るい開放絞り値を活かし、背景を大きくぼかすことで、被写体を際立たせよう!
・ズームリングを操作し、構図を調整しながら、登壇者の動きに合わせて撮影しよう!

会場全体の様子・記念撮影
FE 24-105mm F4 G OSS × α7R IV

このFE 24-105mm F4 G OSSレンズは、α7R IVとの組み合わせで、会場全体の様子や記念撮影に最適です。

広範囲の焦点距離 広角24mmから中望遠105mmまでカバーするため、様々なシーンに対応できます。
高い描写力 ズーム全域で高い描写力を発揮し、会場の雰囲気や人々の表情をクリアに捉えます。
携帯性 比較的にコンパクトで軽量なので、長時間の撮影でも疲れにくいです。
撮影のポイント(広角・望遠側の活用と構図の工夫)
・広角側を活用し、会場全体の広がりや雰囲気を捉えましょうね!
・望遠側を活用し、人々の表情や仕草をアップで撮影してみよう!
・記念撮影では、全員がバランス良く収まるように構図を工夫しよう!

その他、おすすめできそうなレンズたち

予算重視
TAMRON 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
広範囲の焦点距離をカバーし、多様なシーンに対応できる便利なレンズ。
コンパクトで軽量なので、持ち運びにも便利。
TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD
広角撮影に強く、ダイナミックな構図を楽しめる。
F2.8の明るい開放絞り値を活かし、背景を大きくぼかした撮影も可能

高画質重視
FE 24-70mm F2.8 GM II
・ズーム全域で高い解像度と美しいボケ味を実現する、プロも愛用する標準ズームレンズです。
高速・高精度AFにより、動きのある被写体も逃しません。
FE 135mm F1.8 GM
・ポートレート撮影に最適で、被写体を際立たせる美しいボケ味が魅力の単焦点レンズです。
高い解像度と美しいボケ味を両立し、プロの要求に応える描写力を発揮します。

舞台撮影
FE 400mm F2.8 GM OSS
・舞台撮影など、遠くの被写体を大きく写したい場合に、非常に役に立ちます。
F2.8の明るい開放絞り値なので、光量の少ない舞台でも明るい写真が撮影できます。

まとめと対策

α7S III + FE 70-200mm F2.8 GM OSS II(スピーチ・表彰)
α7 IV + 24-105mm F4 (会場・記念撮影)

この組み合わせはいかがだったでしょうか?
私もレンタルという選択肢を増やし、現場ごとにいろんな撮影の「準備」を万全にして臨みたいと思います!!
これらのポイントを意識することで、映画祭・授賞式での撮影を成功させ、素晴らしい写真を残すことができるんじゃないかと思います。
以下対策のメモを残しておきますね。参考まで。


機材

α7S III:高感度性能、暗所での撮影に強い。舞台撮影や暗い会場でのスナップに最適。
α7R IV:高解像度、高AF性能、スピーチや表彰シーン、集合写真、記念写真に最適。
<レンズ>
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II:舞台上の人物をアップで撮影、美しいボケ味。
24-105mm F4:会場全体の様子、記念撮影、スナップに。
2台体制:レンズ交換の時間ロスを防ぎ、シャッターチャンスを逃さない。バックアップにもなる。

撮影設定

ヒストグラム:白飛び、黒つぶれを防ぐ。露出調整に活用。
連写モード:表情や動きのあるシーンで、ベストショットを捉える。
自然光:時間帯や天候で変化。撮影場所や構図を工夫。
AF-Cモード:動きのある登壇者を撮影する場合、ピントを合わせ続ける。
ISO感度:暗いシーンでは高感度設定。ノイズとのバランスを考慮。
ホワイトバランス:舞台照明の色温度に合わせる。

構図

リハーサル:参加者の配置や背景を確認。本番での構図作りに役立てる。
高い位置からの撮影:会場全体を俯瞰的に捉える。

手ブレ対策

三脚/一脚:カメラを固定し、手ブレを防ぐ。
手ブレ補正レンズ:手持ち撮影でのブレを軽減。

    その他

    モニター:撮影場所との明るさの差に注意。適切な明るさに調整。
    ノイズ:高感度撮影時はノイズリダクションを活用。RAW現像での調整も有効。
    撮影許可:事前に確認。撮影禁止エリアに注意。
    プライバシー:参加者のプライバシーに配慮した撮影。
    撮影後の編集:RAW現像で露出、ホワイトバランス、コントラストなどを調整。レタッチで肌補正や不要物の除去。
    写真管理:キーワード設定やレーティングで効率的に管理。バックアップも忘れずに。


    Profile

     

    森脇裕也(モリワキユウヤ)

    Webデザイン・映像制作会社勤務を経て、2010年に独立。 現在は東京を拠点にアーティストのグッズデザイン、グラフィックデザイン、イラストレーション、広告スチールカメラマン、動画制作と幅広く活動中。


    関連記事

    1. 【映像】NINJA Vのアプデ「H.265 (HEVC)」は新コーデッ…

    2. 2022年、都内ワンオペで使用している撮影機材7選!【おすすめ】

    3. VR体験・比較|360度カメラ 今買うならコンシューマ向けのおすすめは…

    4. 最上位クラスのG Masterでsel24f14gmのポートレート作例…

    5. おすすめのオールドレンズ|ロシア製 helios(ヘリオス)|ぐるぐる…

    6. 映像をワイヤレス表示!ケーブル要らずのHollyland Mars 4…

    7. おすすめの1本!高解像度ズームレンズ!sel24105gポートレート

    8. 【おすすめ】カメラやスマホの俯瞰撮影や接写に適したスライディングアーム…

    ABOUT US
    ABOUT US

    モリワキユウヤ

    デザイン・映像制作会社勤務を経て2010年に独立。 現在は東京を拠点にアーティストのグッズデザイン、グラフィックデザイン、イラストレーション、広告スチールカメラマン、動画制作と幅広く活動中。

    ブログ記事

    PAGE TOP
    テキストのコピーはできません。